手付はいつ・・

 この家を買いたいと思って不動産屋さんに連絡すると、商談中の扱いにするので、価格の20%を手付で入れてくれと言われた。
 途端に妻が引いた。申し込みの時にそんなに大金を要求するのはおかしいと言うのだ。「手付を払わなければ、他の人に買われてしまうかもしれないだろう・・おまえは、この不動産屋さんを信用できないのか?」
 大見得切ったものの、妻に言われるままに、契約書と重要事項説明書の案だけは、手付を振り込む前に送ってもらうことにした。読んでみて驚いた。そもそも手付とは、契約時に支払うものだったのだ。不動産売買契約は、何を、どのような状態で、いついつに、引き渡します・・それに対して、私たちはいついつまでにいくらを支払います・・という約束。私たちが、確かに約束を守る証として、契約時に支払う代金の一部が手付金。
 本来であれば、契約の場に現金を持参するのだろうが、お札を数えるのが大変だったりするため、現在では事前の振り込みを求める業者が多いらしい。それにしても、申込時に、手付というのも、慣行になっているのだろうか?
 結局、妻と書類を一行一行読み合わせ、何点か手直しを依頼したり、確認をしたりして、しっかり納得した段階で、妻と私とで半分ずつ、手付金を振り込んだ。

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